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2015年6月18日(木)

地域機構と協力強化へ

米州機構総会が閉幕

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 【ワシントン=島田峰隆】当地で開かれていた米州35カ国が加盟する米州機構(OAS)の総会は16日、機構改革に関する決議案などを採択して閉幕しました。アルマグロ事務総長は、OASを改革するうえで、中南米諸国が米国とカナダ抜きで独自に発展させている地域機構との協力強化を模索する意向を示しました。

 OASの発足から半世紀以上が経過し、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)など対米自立の地域機構が存在感を強めるなか、今総会ではOASの発展方向が議題の一つになりました。アルマグロ氏は16日、「今後も全員で考えてOASを発展させていかなければならない」と加盟国に協力を求めました。

 総会は15日、必要な機構改革を行う権限を事務総長と常設理事会に与える決議案を採択しました。

 アルマグロ氏は同日、米州開発銀行などと協議を始めていることを明らかにしました。そのうえで「CELAC、南米諸国連合(UNASUR)、南米南部共同市場(メルコスル)などとの間でまだ活用されていない協力分野がある」「米州での行動を強めるためにこうした地域機構と協力を探求する」と語りました。

 総会はこのほか、米州社会憲章(2012年採択)の行動計画を確認しました。同憲章は、貧困削減を目指して、雇用、医療、教育、食料など社会的、経済的権利の拡充をうたったものです。

 来年の総会はドミニカ共和国で開かれます。


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