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2015年6月13日(土)

米軍イラクに新拠点も

対IS 駐留米兵は3550人に

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 【ワシントン=島田峰隆】米軍のデンプシー統合参謀本部議長は11日、過激組織ISとたたかうイラク政府軍に訓練を施すために、同国内に米軍の新たな拠点を設ける可能性に触れました。イタリアへ向かう機内で同行記者団に語りました。

 米政府は10日、イラク中西部アンバル州東部のタカダム空軍基地に米兵約450人を増派すると発表したばかりです。拠点の新設は、米国の対IS軍事作戦への関与をいっそう深めます。「ISに明確な新しい目標を与え、米軍との直接のたたかいを広げるものになる」(ニューヨーク・タイムズ紙)という懸念が出ています。

 国防総省によると、デンプシー氏は「常に追加的な拠点が必要かどうか検討している」と述べました。新拠点を設ける地域の例として「首都バグダッドから北上してティクリート、キルクーク、モスルへ至る一帯に注目している」と発言。同一帯を戦略的地域として1カ所の拠点を設け、イラク政府軍の訓練を強める考えを示しました。

 10日発表の増派が実行されると、イラク駐留米兵は約3550人になります。駐留米兵の任務はイラク兵訓練を主目的とするものです。デンプシー氏は、拠点を増やした場合、さらに多くの駐留米兵が必要になるとしました。ただ増派でなく、すでにイラク国内に駐留する米兵の移動で補う可能性もあるとしています。

 ローズ米大統領副補佐官は11日、米メディアに対し、「オバマ大統領は、こうした拠点が必要だと勧告を受ければ綿密に検討するだろう」と語りました。

 一方、野党の共和党のマケイン上院軍事委員長は、オバマ政権がイラクに米兵を逐次投入していることを「包括的戦略がない」と批判し、数千人規模の米地上部隊を派兵するよう主張しました。


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