2015年6月12日(金)
若者憲法集会へ滋賀で行動
シールアンケート 戦争法案「反対」85%超
安倍首相へ手紙180通 ■ こんなん絶対反対や!
東京都内で14日に開かれる若者憲法集会に向け、日本民主青年同盟がいま、全国で安倍晋三首相への一言を集める「Letter to Abe.プロジェクト」や、戦争に反対する署名を行っています。滋賀県では―。 (土田千恵)
|
9日、学生を含む6人の青年が帰宅ラッシュの大津市石山駅前で宣伝しました。シールボードを掲げると、学校帰りの女子高生が「安保法制(戦争法案)知ってる!こんなん絶対反対や!」と競い合うようにシールを貼ったり、友人同士で署名や手紙を書きあったりする姿が。1時間で22人の署名、13人の手紙が寄せられました。
高校2年生の男性は「戦争はいやです、したくない。9条を変えるという話もあるけど、日本を守るための法をなくしちゃダメやろ!と思います。国会に声を届けるのに、こういう取り組みはすごくいいし、助かる」と語り、「学校で署名を集めます」とクラスの人数分の署名用紙を持って帰りました。
☆協力したい
宣伝の看板を見て、引き返してきて同盟員に声をかけた男子中学生=3年生=は「自分が戦争にいかないといけなくなるかもしれないのは嫌です。安倍首相は国民の声を聞かず、強引です。アンケートや署名を集める行動はすごい。協力したい」と話し、アンケートに答え、署名しました。
宣伝は5月から県内各地で行っており、今回で14回目です。若者憲法集会まで、今週は毎日取り組む予定です。
14回の取り組みで、シールアンケートは600人に及び、シールボード数枚がいっぱいです。「日本が攻撃されていないのに、自衛隊が海外の戦闘地域までいってアメリカの戦争に参加することをどうおもう?」の質問には、「反対」が85%を超え、「わからない」や「賛成」は少数という結果です。
寄せられた安倍首相への手紙は180通に上ります。手紙には「憲法の解釈改憲を勝手にするのはおかしい。過去から学んでください」「戦争してなにがうれしいの!社会の教科を学びなおしてください、教科書貸します」「戦争反対!自衛隊は戦争のためにあるのではありません」など、10代や20代を中心に切実な声が並びます。
☆共感広がる
毎週宣伝に参加している大学2年生の同盟員は「戦争法案が可決すれば、国民が戦争に巻き込まれる可能性は確実に高まります」と危機感を語ります。「知れば知るほど共感し、反対してくれる人が増えるから、少しでも広めたいです」
「踏み出してみると、自分と同じ思いの人が多くいます。署名に協力してくれる人がでたり、やるほどに新しいつながりが増えるのもやりがいの一つ」。そう語るのは、昨年から民青の県副委員長になった岡田太貴さん(24)です。「長いたたかいになる。これからどれだけ多くの人で協力して反対し、署名などを集められるかがカギ。がんばりたい」
「署名書くために列」
滋賀県のほかにも、「署名を書くために列ができた」(札幌市)、「1時間で署名40人分、手紙20人分が集まった」(横浜市)など、全国各地でさまざまな「戦争立法反対」「憲法守れ」の思いが寄せられています。
手紙や署名は、若者憲法集会でいったん集められ、翌日15日の国会請願行動の際に提出します。その後も8月まで引き続き取り組み、数回に分けて再び国会に持っていく予定です。
14日の主な日程
若者憲法集会の主な日程は次の通り。
【全体会】午後1時半から3時半まで。世田谷区民会館ホール
【戦争立法反対!渋谷デモ】午後5時、渋谷駅近くの「みやした こうえん」集合。デモだけの参加もオーケーです。
【分科会】午前10時半から正午まで世田谷区、目黒区の各施設。
分科会1 大学生企画「戦争をする国のつくり方」〜学生が考える憲法九条の価値〜(世田谷区民会館集会室)
分科会2 高校生企画「みんなでトーク!〜集団的自衛権〜」(せたがや がやがや館)
分科会3 実践的で役に立つ!税金・シゴトのトラブル解決方法(世田谷産業プラザ)
分科会4 不当逮捕は戦争への道!声をあげる自由を守ろう〜秘密・監視・密告社会を許さない〜(世田谷文化生活情報センター「生活工房」)
分科会5 新自由主義で人々の暮らしはどうなる?―「世界で一番企業が活躍する国」の正体(世田谷区文化生活情報センター「生活工房」)
分科会6 沖縄でいま何が問われているのか〜「憲法vs安保」の現場に迫る〜(世田谷区民会館ホール)
分科会7 戦後70年〜戦争の歴史をどう語り継いでいくのか〜(世田谷区の三茶しゃれなあどホール)
分科会8 多様な性と人権、憲法―渋谷区パートナーシップ条例が問うもの(目黒区東山住区センター)