2015年5月31日(日)
米が「テロ支援国家」解除
キューバとの関係改善さらに
33年ぶり
【ワシントン=島田峰隆】米国務省は29日、キューバに対するテロ支援国家指定を正式解除したと発表しました。オバマ大統領が4月14日に解除方針を議会に通知した後、45日間の検討期間が過ぎ発効しました。1982年に指定を決めて以来、33年ぶりの解除となります。
キューバは、両国の国交正常化と相互の大使館の再開を進める上でテロ支援国家指定が「障害になっている」と批判してきました。関係改善の流れがさらに強まりそうです。
指定解除により、キューバに対する経済援助の禁止、世界銀行や国際通貨基金(IMF)など国際金融機関による融資の規制、武器輸出の禁止も解除されます。ただ半世紀以上も押し付けている経済封鎖は今後も続きます。
オバマ大統領は昨年12月にキューバとの国交正常化開始の方針を示した際、テロ支援国家指定の見直しを打ち出していました。