2015年5月28日(木)
ロシアやIS対応協議
NATO総長と米大統領
【ワシントン=洞口昇幸】オバマ米大統領はホワイトハウスで26日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談し、ロシアと対立するウクライナの情勢や、過激組織ISの対応などについて議論し、両者はNATOが「さまざまな面で、地球規模の安全保障の基礎である」(オバマ氏)と確認しました。
ホワイトハウスの発表によると同会談後、オバマ氏はウクライナ東部の親ロ派を軍事支援するロシアの問題について、ウクライナと親ロ派、ロシアなどによるミンスク停戦合意の履行の重要性と、ウクライナの独立と領土の保全を確認したと言及しました。
オバマ氏はその上で、NATOとして危機に備えてウクライナを引き続き支援すると述べました。
ストルテンベルグ氏も、ロシアとISによる「新しい脅威、新しい課題にわれわれは直面している」と強調。ISに対するイラクの防衛能力構築への支援強化に加え、リビアにも支援する用意があると述べました。
これらの集団安全保障や安全保障協力などに対応するためとしてストルテンベルグ氏は、NATO加盟国全体に対して、軍事費の削減傾向から、増額に方針転換することを主張しました。