2015年5月25日(月)
東アジア共同体の構築を
AALAシンポ 内外の参加者語る
日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(日本AALA)は24日、東京都内で創立60年・バンドン会議60周年記念シンポジウムを開きました。日本、中国、韓国、インドネシア、ベトナムの6人のパネリストや国内外からの参加者が東アジアにおける平和、協力、繁栄の東アジア共同体の構築にむけた展望を語りました。
共同体構築の課題として、パネリストの各氏が共通して語ったのは、「信頼と相互理解」でした。
インドネシア・ハビビセンターのアルムタキASEAN(東南アジア諸国連合)研究計画責任者は、平和の共同体構築への障害として、この地域における「信頼の欠如」を挙げ、「歴史が私たちに教えるのは、50年以上前、同様の危機的状況に苦しめられた東南アジアが、2015年にASEAN共同体の設立を迎えるという事実だ」と強調。ASEANが取り組んできた対話と外交による紛争の平和的解決、すべての当事者を排除しない包括的な取り組みについて紹介しました。
日本共産党の緒方靖夫副委員長は、北東アジア規模の「友好協力条約」の締結などを盛り込んだ同党の「北東アジア平和協力構想」を提唱。「私たちはこうした構想を関係国や政党に働きかけるもとで、手ごたえと現実性を感じている」と語りました。
パネリスト
劉成・南京大学教授、イブラヒム・アルムタキ・ハビビセンターASEAN研究計画責任者、緒方靖夫日本共産党副委員長、大西広慶応大学教授、南基正(ナム・キジョン)ソウル大学日本研究所研究部長、グエン・バン・フイン・ベトナムアジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯協力委員会副会長