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2015年5月14日(木)

パワハラ辞職の前大阪府教育長

カジノ推進「セガサミー」役員に 2カ月足らずで

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 部下へのパワハラ(職権を利用した嫌がらせ行為)が追及され、3月に辞職に追い込まれた中原徹・前大阪府教育長が、橋下徹市長が推進する大阪カジノ構想への参入に意欲的なパチスロ機メーカー最大手・セガサミーホールディングス(里見治会長)の役員に就任したことが、13日までに明らかになりました。

 セガサミーホールディングスによると、中原氏は今年5月1日付で同社上席執行役員(法務担当)に就任。中原氏は「新任」で、これまで同社とは関係がなかったといいます。

 中原氏は、橋下市長の大学時代からの友人で弁護士。橋下氏が府知事だった2010年4月に「民間人校長」として府立高校に着任し、13年4月に、松井一郎知事が教育長に任用しました。

 その後、中原氏のパワハラ行為が明らかになり、府教委の委託を受けた弁護士による第三者委員会が今年2月、女性教育委員と教育委員会事務局の職員4人にたいして「あなたは不必要だ」など激しい暴言を繰り返していたとする報告書を公表しました。

 橋下氏は「(報告書は)でたらめ」「やめる必要はない」と中原氏を擁護し、中原氏も続投を表明。しかし、府内41市町村教育長が一致して府教育委員長に毅然(きぜん)とした対応を求めるなど、府民の抗議が殺到しました。

 中原氏は3月11日に辞職会見しましたが、それからわずか1カ月余で、セガサミーという安定した“再就職先”を見いだしたことになります。

 セガサミーホールディングスの里見治会長は、日本でもカジノを「絶対にやるべき」だ(12年3月)とのべるカジノ推進派で、自治体が活発にカジノ誘致活動をすすめている大阪、横浜でも、カジノ事業への参入の機会をうかがっています。


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