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2015年4月27日(月)

南沙造成 中国を批判

ASEAN会議で比外相

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 【クアラルンプール=井上歩】フィリピンのデルロサリオ外相は、26日に当地で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議で、中国の南沙(スプラトリー)諸島での大規模な造成・建設工事を激しく批判しました。

 中国は、領有権争いのある南シナ海のファイアリークロス(永暑)礁で港湾施設と滑走路の建設を進め、スビ礁でも大規模な埋め立てを行っていることが公開された画像で明らかになっています。

 中国とASEAN諸国は、2002年に署名した南シナ海行動宣言(DOC)で「紛争を複雑化、エスカレートさせ、平和と安定に影響する行動を自制する」ことを約束。ASEANは法的拘束力のある行動規範(COC)の締結を目指して中国と協議中です。

 デルロサリオ外相は、「“北の隣国”は、ほぼ確実に、COCに合意する前に埋め立てを終わらせる。そうなればDOCは無意味になり、COCは埋め立てを合法化することになる」と指摘。「この埋め立てにASEANが何もしなければ、ASEANの中心的役割、団結と信用が損なわれる」として、即時中止を一致して求めるべきだと述べました。

 ASEANは27日の首脳会議で、南シナ海問題も協議します。


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