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2015年4月25日(土)

国際法・平和原則守れ

バンドン記念会議 閉幕

途上国の利益守る国連改革を

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 【ジャカルタ=井上歩】1955年のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年を記念するアジア・アフリカ首脳会議は23日、「国際規範を損なう一方的行動」を非難する「バンドン・メッセージ2015」(首脳声明)を採択して閉幕しました。中東などで国連決議のない主権国家への軍事介入が相次いでいる事態を念頭に置いたものです。

 約90カ国の首脳と代表が採択した首脳声明は、「国連憲章に違反し、国際法と諸国間の平和的関係の規範と原則を損なう、制裁を含むあらゆる一方的強制措置に強い反対と非難を表明する」と明記。国際平和と安全保障を達成する上での国連の中心的役割を確認し、国の主権や領土保全、政治的独立、内政不干渉を尊重し、武力行使や威嚇をしないよう訴えました。

 「新アジア・アフリカ戦略的パートナーシップの再活性化に関する宣言」では、国連が平和維持にいっそう機能すべきだとして、発展途上国の利益を反映するアジア・アフリカ諸国を国連安保理常任理事国に加える安保理の包括的改革を求めました。

 首脳会議はパレスチナに関する宣言も採択し、2国家共存のもとでのパレスチナ独立を改めて支持。占領地からのイスラエルの撤退を強く求めました。

 開催国インドネシアのジョコ大統領は閉幕あいさつで、「この会議の声は、アジアとアフリカの声だ。世界は耳を傾けるべきだ」と強調しました。

 首脳声明は、民族自決と各国の平等、平和共存などを掲げるバンドン精神は「アジア・アフリカ諸国の関係を育む適切、有効で確かな基盤」であり、「引き続き地域的・世界的な共通課題の解決を導く」ものだと確認しました。


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