2015年3月28日(土)
ベトナム解放40年祝う
クアンガイ省 米侵略戦争勝利で行事
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【クアンガイ(ベトナム中部)=松本眞志】ベトナムで米国による侵略戦争に勝利してから40周年を記念し、かつてベトナム共和国(南ベトナム)領だった各省の解放を記念する行事が催されています。クアンガイ省では、24日に解放記念日を祝いました。
式典では、クアンガイ省人民委員会のレ・ビェット・チュウ議長は、同省解放の意義について、「その後の南部解放全体とベトナム南北統一に大きな貢献をした」と強調。戦争中、多大な被害を受けたにもかかわらず、国民の努力で現在では経済が大きく発展したと語りました。
メーンステージに設置された大型スクリーンには南ベトナム解放民族戦線の旗が映し出され、同戦線の兵士に扮(ふん)した若者によるダンスなどが披露されて当時のたたかいをしのばせました。
ベトナムでは、1973年の米軍撤退後、75年3月10日に当時のベトナム民主共和国(北ベトナム)軍が南部解放をめざして南ベトナムに進行し、解放民族戦線と共同して「ホー・チ・ミン作戦」を開始しました。南部各省は北から順次解放され、4月30日には南ベトナム政府の首都だったサイゴン(現ホーチミン市)が陥落。この日をもって、ベトナム軍民数百万人、米軍兵士約5万人の犠牲を出した長期の戦争が終結しました。
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