2015年3月26日(木)
搭乗名簿に日本人2人
ドイツ旅客機墜落 現場捜索は難航
【パリ=島崎桂】24日にフランス南東部で発生した旅客機の墜落事故に関連し、外務省は25日、同機の搭乗者名簿に、ドイツ在住の永田敏(さとし)さん(60代)と佐藤淳一さん(42)の日本人2人の名前が記載されていたと発表しました。同機には乗客・乗員150人が乗っていましたが、これまでのところ生存者の情報はありません。
墜落したのは、独ルフトハンザ航空系列の格安航空会社ジャーマンウィングスのエアバスA320で、スペイン・バルセロナからドイツ・デュッセルドルフに向かう途中でした。墜落前、高度およそ1万1600メートルあたりから毎分1000メートルほどの速さで約8分間にわたり急降下を続けた後、レーダーから消失したといいます。気象条件に異常はなかったとされています。
墜落現場は高度2000メートル級の山々が連なる山岳地帯で、仏政府はヘリコプターや軍用機およそ10機を投入。消防や軍による600人態勢での調査を続けていますが難航しており、全ての遺体の捜索や収容には数日かかるとみられています。
事故調査関係者によると25日、墜落現場からボイスレコーダーが回収されました。損傷していますが解析は可能といいます。