2015年3月23日(月)
平和願う気持ち伝え
金澤翔子さん 米で初個展
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【ニューヨーク=洞口昇幸】本紙社会面企画「希望」の題字などでおなじみのダウン症の書家、金澤翔子さん(29)の米国での初めての個展が21日、ニューヨークの日本クラブ会館で始まりました。みんなの幸せを願う金澤さんの気持ちや優しさが作品を通して、個展に訪れた人たちに伝わりました。
展示作品は、馬が横を向きながら駆けている姿のように見える「馬」、1枚ずつが別々の人の笑顔に見える「笑」など。「ニューヨークのみなさんにも笑顔になってほしい」と、金澤さんは説明しました。
また、東日本大震災以後、福島や宮城、岩手の各被災地を訪ねた金澤さん。その間に復興を願う強い気持ちを込めて書いた屏風(びょうぶ)作品「心に光を」も展示されています。
母親の泰子さんは、「20日の国連本部での翔子の発言も含めて来てみて本当に良かった。翔子のことを多くの人に知ってもらいたいし、作品から何かを感じてもらいたい」と語りました。
ニューヨーク在住のローズマリー・ギャリナリさんは偶然通りがかり、個展のことを知りました。「どの作品も美しい。金澤さんの平和を願う気持ちが伝わってきます」と述べました。個展は26日までで入場無料です。