2015年3月23日(月)
“空爆でテロなくせない”
米の平和団体が集会
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【ワシントン=島田峰隆】米国の反戦平和団体や帰還兵を支援する団体などは21日、イラクやシリアに対する空爆や世界各地での無人機を使った作戦をやめるよう米政府に求める集会をホワイトハウス前で開き、ワシントン市内をデモ行進しました。
イラク戦争開始12年にあたり平和団体が共同で18日から開いてきた催しの締めくくりの集会です。観光客でにぎわうホワイトハウス前には数百人が集まりました。
参加者らは「これ以上の戦争はもうごめんだ」「イラン(核問題)に対しては爆弾でなく対話を」「帰還兵は終わりのない戦争と軍国主義に反対する」などと書いた横断幕やプラカードを掲げました。
反戦団体「退役軍人平和会」のバリー・ラデンドルフ議長は「政府は米国や世界を安全にすると言って各地で空爆やテロ容疑者への拷問を繰り返してきた。でもテロはなくならず、世界は決して安全になっていない。戦争ではなく平和こそが進むべき道だ」と述べました。
ニューヨークから参加したアリス・ストゥルムさん(67)は「オバマ政権は過激組織ISを空爆し続けていますが、その結果彼らはより過激になっています。ISは許せませんが、オバマ政権が世界中に対テロ作戦を広げ、状況を悪化させるのではと心配です」と話していました。