2015年3月22日(日)
安保法制の企て阻止
九条科学者の会 発足10周年の集い
発足10周年を迎えた九条科学者の会は21日、東京都内で「安倍改憲の本格化と科学者の役割」をテーマに記念の集いを開き、科学者や市民ら約120人が参加しました。
九条の会事務局長の小森陽一東京大学教授と、日本学術会議元会長の広渡清吾専修大学教授が講演。小森氏は、安倍首相のいう「切れ目のない安全保障」とは、いつでもどこでも自衛隊が武力行使できるようにするというものであり、それに対抗して「切れ目」をつくってきたのが、草の根の九条の会の運動だと指摘。「さまざまな専門領域をもつ学者・研究者が安倍政権の『戦争法制』の問題点を指摘する声明をだすなど、科学者九条の会ができる最も効果的な運動をしてほしい」と呼びかけました。
広渡氏は「戦後70年」をテーマに日本とドイツを比較しました。ドイツでは、直接戦争に関わらなかった世代にも、歴史を学び一定の行動をなすべき「戦後責任」が認識されていると紹介しました。
一方、日本は、新憲法を中核とする戦後社会を安倍政権が解体しようとしていると指摘。20日に与党が合意した安保法制が実現すれば、「9条の明文改憲とほとんど変わらない。この企てを阻止するため力を尽くそう」と訴えました。