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2015年3月16日(月)

腐敗防止の仕組み作りへ

「経済の質高める」

李克強首相、会見で強調

中国・全人代閉幕

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 5日から北京で開かれていた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の第12期第3回会議が15日、政府活動報告などを賛成多数で可決して閉幕しました。閉幕後、李克強首相が記者会見し、汚職や腐敗を防ぐ仕組み作りを進めると表明。経済では高い成長率だけでなく、「質を高める」と強調しました。(北京=小林拓也)


 李氏は、習近平指導部が進めている政府高官らを次々に摘発する反腐敗闘争に関し、「制度的に腐敗を防ぐ仕組み」の推進を表明。その上で、▽本業以外で収入を得る行為を取り締まり、腐敗の土壌を根こそぎ取り除く▽権力を社会が監督し、公務員の自律意識を高める―ことなどを提起しました。しかし、具体的方策は語りませんでした。

 経済の安定成長を目指す「新常態(ニューノーマル)」に関し、前年より0・5ポイント下げて「7%前後」とした経済成長率の目標達成は「簡単ではない」と認める一方で、「中高速の成長を目指しながら経済の質を高める」と強調。中国経済には多くの危険があるとしながらも「経済を引き続き良好に保つことができると信じている」と述べました。

 米中関係について、「食い違いを適切に処理し、利益が一致する部分の拡大に力を注ぐ」と述べ、米中投資協定締結に向けた協議の推進を強調。9月の習主席の訪米について「中米関係の発展をさらに推進すると信じている」と語りました。

 李首相は、深刻化する大気汚染などの環境問題について、「力を尽くしているが、得られた成果と人々の期待の間には大きな格差がある」と、中国政府の力不足を認めました。

 全人代開幕直前にインターネットで公開された元国営テレビ記者作成の大気汚染を告発するドキュメンタリー映像が、石油関連の国有企業を問題視していることに対し、李首相は「違法に汚染物質を排出している企業は、どんな企業であれ、法に基づいて追及する」と、環境関連法を厳格に執行していく決意を示しました。


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