2015年3月13日(金)
民意無視どこまで
辺野古ボーリング調査再開
沖縄・新基地ノー怒りの声
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防衛省沖縄防衛局が名護市辺野古への米軍新基地建設に向け、ボーリング調査を再開した12日、米海兵隊基地キャンプ・シュワブのゲート前で新基地建設に反対し、抗議と監視の座り込みをしている市民らは「ボーリング調査をやめろ」「海を壊すな」と怒りの声を上げました。
座り込み開始から249日目。昨年末から主に夜間の監視を続けている男性(49)は、「ここまで民意を踏みにじるのか。これを許したら、沖縄だけでなく、全国でもいろいろな事が民意に反して行われる土台となってしまう。絶対に基地は造らせない」と憤りました。
辺野古の海の美しさに魅せられて、20年間辺野古に足を運び座り込みを続けているという、うるま市の女性(80)は、「国の高圧的な態度に沖縄県民の命や暮らしは保障されていないのかと怒りを覚えます。しかし屈しません。埋め立てを許さないたたかいはますます強くなります」ときっぱり語りました。
島ぐるみ会議のバスで那覇市から毎日座り込みに来ている男性(68)はいいます。「ゲート前で頑張って、絶対に基地建設を許さない強い思いを示し、翁長知事が早く埋め立て承認撤回を決断できるよう支えたい」
今帰仁村出身で、本土の大学に通う女性(19)は春休みを利用し、座り込みに加わりました。「沖縄は戦後、基地反対闘争を絶え間なく続けて、基地を返還させたところは発展している。私たち若者がその運動を引き継いで自分たちの平和や権利を勝ち取る行動をしていかないといけない。その意思表示をする一人になり、発信していきたい」
この日も全国からたくさんの人が座り込みに集まりました。真宗大谷派の僧侶11人で金沢市から来た男性(58)は「人と出会って声を聞き、何が真実かを見つめるために来ました。政府のやり方は、人と人を切り離して一方的に関係性を壊していく。今は人間としてものを言わなければならない時です。自分の問題として語り続けていきたい」と力を込めました。
ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「私たちはこんなことで負けません。翁長雄志知事、稲嶺進名護市長を先頭に、『オール沖縄』で結束して結集し、はね返していきましょう」とこぶしを突き上げました。