2015年3月8日(日)
フランスのネット紙「未来に影響力 日本共産党に勢い」
「赤旗」の内容、配達・集金体制を紹介
フランスのインターネット紙「スラート」は2月20日付で、日本共産党が昨年12月の総選挙で躍進したことに注目する記事「日本が共産主義の未来か?」を掲載しました。
記事は“自民党が勝利した”とされる総選挙結果について、「本当の教訓は、誰が未来に影響力を持ち得るかという点で、日本共産党が勢いを盛り返したことにある」としています。
日本共産党には欧州諸国の共産党と違う特殊性があるとして、「マルクス・レーニン主義」ではなく科学的社会主義に基づき、資本主義の枠内での民主的改革から社会主義・共産主義の社会に進む展望を持っていることなどを紹介。反原発などの環境保護活動、在日米軍基地の撤去と新基地建設に反対する活動、女性の社会進出の推進など、「進歩的課題」に取り組むことで影響力を広げていると述べています。
とくに、日本で女性の政界進出が遅れている中、日本共産党は「最も古い全国政党だが、明らかに女性が最も結集している党」だと評価。保育所の増設や労働時間の短縮といった党の政策を紹介しています。
「しんぶん赤旗」については、部数が多いことや、全国の党支部に配達・集金体制があることを驚きをもって書いています。「日本の他のメディアでは見ることができないものがある」として、大企業への批判や歴史修正主義の拒否、政権に対する論証された批判をあげています。
「カクサン部」の宣伝活動について「他国の共産党と際立って違う変革に着手した」と指摘。「カワイイ」キャラクターと、その意味をイラスト付きで解説しています。
記事は、日本社会が「日本共産党がますます影響力を持つことが不可避な状況」になっていると指摘して締めくくっています。
同紙は、2009年にルモンド紙の元編集長らが創刊しました。