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2015年3月7日(土)

林農水相 今度はパー券疑惑

グループ2社が200万円分担 150万円の制約逃れか

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 「政治とカネ」の問題で辞任した西川公也氏の後任、林芳正農水相(参院山口選挙区)にも補助金交付先企業からの「違法献金」が明らかになりましたが、本紙の調べで、新たに政治資金規正法逃れのパーティー券疑惑がわかりました。


 林氏の資金管理団体「林芳正を支える会」の2013年分の政治資金収支報告書によると、同年10月17日に東京・平河町の「都市センターホテル」で開催し、2052万円の収入のあった「第31回林芳正朝食勉強会」のパーティー券を地元山口県下関市の住吉工業が10月15日付で、住吉運輸が翌16日付で、それぞれ100万円分購入しています。

 両社のホームページなどによると、住吉運輸(中村成志社長、資本金2500万円)は、1970年12月、住吉工業(中村高志社長、同9800万円)から運輸事業・くい打ち事業を分離して設立されたグループ会社。登記簿によると、住吉運輸の中村成志社長が住吉工業の取締役を兼任するなど、役員も重なっています。

 政治資金規正法は、「同一の者から150万円を超えて政治資金パーティーの対価の支払いを受けてはならない」(22条の8)と定めています。これに違反すると、50万円以下の罰金(26条の3)となります。

 住吉グループ2社によるパーティー券購入は、この150万円超の“制約”をくぐりぬけるためのものと思われます。

 住吉工業のホームページによると、「主要得意先」は、国土交通省中国地方整備局、同九州地方整備局、防衛施設庁などの官公庁やゼネコン、中国電力など。公共工事を受注した利益(税金)が、林農水相側にパーティー券購入という形でわたっていることになります。

 本紙の問い合わせに、住吉工業は「まったくの別会社です」と回答。林農水相の事務所は回答を寄せませんでした。

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