2015年2月26日(木)
認可保育園入園求め異議申し立て
待機児なくし春をこの子に
東京・中野 東久留米
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認可保育園に入ることができない待機児童の問題はこの春も深刻です。1次選考で不承諾になった親たちでつくる東京都中野区の「中野区の待機児童を減らす会」は25日、行政不服審査法に基づき集団で異議申し立てをしました。
同区では、認可園を希望した1842人のうち約4割の746人が1次選考で不承諾になりました。一方で、「承諾」には家庭的保育や小規模保育が含まれており、保護者からは保育の質を心配する声が上がっています。
「減らす会」は、田中大輔区長と伊東しんじ区議会議長に▽緊急保育室の設置▽認可園の増設と1〜2歳児の定員増▽小学校跡地などを活用した待機児童対策―などを求めた要望書と、1543人分の署名を区の担当者に手渡しました。
区との懇談では、「区の対策が見えない。認可に入れたいという親の声を反映して」「数を増やすのも大事だが、保育の質の維持・向上をしてほしい」と意見が相次ぎました。
異議申し立ては4人が行いました。
夫婦で参加した女性は「4月の復職は決まっているので非常に困っている状態。保育園を見つけて安心して働きたい」と語りました。
同日、同東久留米市でも集団異議申し立てが行われました。