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2015年2月25日(水)

予算審議途中の辞任 西川氏

「政治とカネ」 真相明かせ

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 西川公也農水相の辞任を受け、2015年度予算案を審議していた衆院予算委員会は24日、予定されていた一般質疑が開けないまま流会となりました。説明責任も十分に果たさず、西川氏を辞めさせることで「政治とカネ」の問題に幕引きをはかろうとする政府・与党のやり方は許されるものではありません。

 「献金は返した」「違法性は認識していない」―自らが代表を務める政党支部が国の補助金受給企業から献金を受けていた問題で、こう繰り返し答弁してきた西川氏。23日の予算委で自身の進退について聞かれ、「誠心誠意説明しながら、日本の農林水産業の発展に尽力していきたい」と辞任を否定しました。ところが、質疑が終わった途端にその答弁を翻し、辞表を安倍晋三首相に提出し了承されました。

 予算委は23日、安倍首相と全閣僚出席の基本的質疑が終わり、24日から一般質疑に移る予定でした。“節目”ととらえての辞任です。しかし、24日の質疑に向け西川氏へ質問通告した議員もおり、同氏のとった行動はあまりにも無責任です。

 さらに、22、23両日の質疑を通じて、西川氏は、国の補助金を受けることが決まった木材加工会社から献金を受けていた問題で、自身が同社の顧問を務めていたことを認めた上で、報酬などについて追及されると、「あいまいな話はできないのでしっかり調べて答えたい」と約束していました。農水相を辞めたので国会には報告しなくてもよいということになれば、税金が西川氏に還流している疑惑がうやむやにされる恐れがあります。

 安倍首相の責任も重大です。予算委の質疑でこの問題を追及されると、西川氏をかばい続け、「日教組はどうなんだ」とやじを飛ばし、「日教組は補助金をもらっている」などと事実無根の主張をした揚げ句に発言を撤回するありさま。同問題を真摯(しんし)に受けとめる姿勢はみじんもみせませんでした。

 西川氏の「政治とカネ」の問題は、国民の税金にかかわることです。辞任を受け「真摯に受け止め対応する」(自民・佐藤勉国対委員長)というのなら、政府・与党は、予算委員会審議を十分に確約した上で、必要な資料提出も含め真相を明らかにすべきです。

 (遠藤誠二)


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