2015年2月23日(月)
駐留米軍
アフガン撤退期限延長も
【ワシントン=島田峰隆】カーター米国防長官は21日、アフガニスタンを電撃訪問し、2016年末を期限とするアフガン駐留米軍の撤退計画について、期限を延長することも含めて再検討していることを明らかにしました。カブールでのガニ大統領との会談後の共同記者会見で述べました。
カーター氏は「われわれの優先課題はこれまでアフガンで達成してきた前進を定着させることだ」と強調。「オバマ大統領は撤退時期の変更を含めて多くの選択肢を検討している」「基地閉鎖の時期や順番の再考だ」と語りました。
詳細については、ガニ大統領が3月に訪米したときに、オバマ大統領と協議するとしました。
カーター氏はまた「対テロ作戦についても議論、再検討している。最初に計画を決めた時からテロに関する状況がどう変わったのかという点だ」とも述べました。米メディアによると、アフガンでは国際テロ組織アルカイダに加えて、過激組織ISが影響力拡大を狙っているとされます。
ガニ氏は「現場の現実」を考慮してくれたとして感謝を表明。駐留米軍の規模についてオバマ氏と「より強いパートナーシップのもとで」協議したいと意欲を示しました。
オバマ大統領が昨年5月に示した方針のもと、アフガンには現在約1万人の米軍が駐留しています。同方針では15年末までに駐留米兵を約半数にし、16年末までに全面撤退させるとしています。