2015年2月1日(日)
最低賃金時給15ドル
63%が賛成
米世論調査
【ワシントン=洞口昇幸】米世論調査会社ハート・リサーチ・アソシエイツがこのほど調査した結果によると、2020年までに米政府規定の最低賃金時給7・25ドル(約857円)を時給15ドル(約1775円)に引き上げることに賛成する回答者は、63%となりました。
同調査会社は1月5〜7日、成人1002人を対象にインターネットを通じて調査。結果を14日に発表しました。
調査では20年までに引き上げる最低賃金の額をいくつか示し、賛否を問いました。最低賃金時給12・5ドル(約1479円)まで引き上げることへの賛成は75%、同11ドル(約1301円)までの引き上げへの賛成は71%でした。
12年の大統領選時に野党・共和党が与党・民主党より多くの票を得た州だけをみても、同12・5ドルまでの引き上げの賛成は70%となっています。
最低賃金を毎年、生計費の水準に合わせて調整・引き上げることへの賛成は82%でした。
連邦議会の上下両院を共和党が多数を占める中、オバマ政権は最低賃金時給を10・10ドル(約1195円)に引き上げる法制定を議会に求めています。