2015年1月24日(土)
日本人人質事件で後藤さん母 特派員協会で会見
「息子救って」 「日本は戦争しないと誓った国」
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過激組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を予告した事件で、人質となったジャーナリスト後藤健二さん(47)の母、石堂順子さん(78)が23日午前、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、「残された時間はわずか。命を救ってください」と訴えました。
石堂さんは会見の冒頭、「この3日間、私の身辺にどのようなことが起こっているのか、はかりかねた」「悲しく、迷っておりました」と苦しい胸の内を語りました。
石堂さんによると、後藤さんは昨年10月にシリアに向かう2週間前に子どもが生まれたばかりでした。妻は出国の経緯について、会見前日の石堂さんとの電話で「先に拘束されている友人(湯川遥菜さん)を救出するため、何が何でもと飛んで行ってしまった」と話したといいます。
石堂さんは時折、声を詰まらせながら、後藤さんが「戦地の子どもたちの命を救いたい」と話して支援活動に熱心だったことを語り、「健二はイスラム国の敵ではない」「日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしていません」と訴えました。