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2015年1月20日(火)

富裕層増税計画を公開

米大統領 一般教書演説へ

中間層の優遇財源に

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 【ワシントン=洞口昇幸】オバマ米大統領は20日夜に連邦議会の上下両院合同会議で今年の施政方針を示す一般教書演説を予定しています。ホワイトハウスは18日、演説を前に公式ブログで、オバマ氏が演説で提案する富裕層増税と、その増税分を財源とする中間層への税制優遇措置の内容を公開しました。


 ブログによると、富裕層の間で毎年横行している多額の課税逃れを是正するとしています。富裕層のキャピタルゲイン(株や不動産売買による所得)に対する最高税率を1980年代のレーガン政権時の28%に引き上げることや、金融最大手企業の取引への課税などを示しています。

 こうした富裕層増税の実施による税収で、子どもを育てる510万の勤労世帯に対して子ども1人あたり3000ドル(約35万円)までの税額控除、進学しやすくするために大学生のいる世帯への減税、定年退職後の生活資金を蓄えやすくする税制改革などを行うとしています。

 ただ、野党の共和党が両院で多数を占めるなか、オバマ氏の提案が実現することは難しい状況です。

 ホワイトハウスの上級顧問ダン・フェイファー氏は、18日放送のCBSのニュース番組に出演。提案の実現困難さを指摘されたことに対し、「共和党がすべて同意するかというと、それはない」と述べた上で、オバマ政権が目指す中間層向けの経済政策と、共和党が主張する(富裕層優先の)トリクルダウン理論の経済政策との論争になるだろうと語りました。


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