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2015年1月16日(金)

ユニクロ

中国下請け 過酷労働

国際人権NGOが実態告発

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(写真)記者会見する(右から)「ヒューマンライツ・ナウ」事務局長の伊藤弁護士と香港のNGO「SACOM」のアレクサンドラ・チャンさん=15日、厚生労働省

 国際人権NGO(非政府組織)「ヒューマンライツ・ナウ」(本部・東京)、「SACOM」(本部・香港)、「LAC」(同)の3団体は15日、大手衣料チェーン「ユニクロ」(ファーストリテイリング社・本社山口県)の中国広東省にある下請け生産業者2工場の労働環境調査の結果を発表し、厚生労働省内で記者会見しました。

 調査は2014年7〜11月に実施。2工場の従業員の時間外労働が月平均110時間を超えることや低賃金、罰金制度、異常な高温、化学物質による刺激臭など、過酷な労働実態が明らかになりました。3団体は、2工場に勧告し、同社に対して改善を求めています。

 「SACOM」のアレクサンドラ・チャンさんは「同社は国際展開しており、中国に限らずアジア各国の労働者にも責任を持つ必要がある」と話しました。

 「ヒューマンライツ・ナウ」事務局長の伊藤和子弁護士は12年に国連で採択された「ビジネスと人権指導原則」を紹介し、「企業にはサプライチェーン(原材料から消費者に届くまでの過程)の労働での人権侵害について注意義務が課されている」と指摘しました。

 報告書を受けてファースト社が15日、改善に動いたことについて両氏は、「調査結果を認めたことは評価し、これから交渉をしていきたい」と話しました。

 報告集会「ファストファッション『安さ』の裏側にあるもの」が17日午後7時から、東京都文京区の男女平等センター研修室Aで開かれます。資料代500円。


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