2015年1月4日(日)
緒方副委員長 ブラジル労働党と会談
両党の活動など交流
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【ブラジリア=菅原啓】ブラジルを訪問している日本共産党の緒方靖夫副委員長は2日、ルセフ政権の与党・労働党(PT)ブラジリア本部で、同党のモニカ・バレンテ国際関係書記と、中南米と北東アジアの情勢と活動、両党関係の促進について会談しました。会談には、菅原啓国際委員会委員と労働党のフラビア・ネメ国際部員が出席しました。
バレンテ氏は、世界経済危機など国際問題に対処するうえでも中南米の地域統合が重要であり、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)の発展に尽力するブラジル政府と党の立場を説明しました。
緒方氏は、日本共産党が提唱している北東アジア平和協力構想について説明するとともに、平和の地域共同体としてCELACの経験に学び、注目していると述べました。
両氏は、戦後70年にあたって侵略戦争美化や戦後の国際秩序を否定する動きを許さずに2015年を意義ある年にする課題、被爆70年の年に開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて核兵器廃絶の課題で両党が協力を進めることについて話し合いました。
中南米各国の左派・進歩的政党が集うサンパウロ・フォーラムの執行書記を務めるバレンテ氏は、これらの課題を進めるうえでも、同フォーラムが果たす役割が大きいと強調し、日本共産党代表が引き続き参加し役割を果たしてほしいと語りました。
バレンテ氏は今年6月に開く労働党の大会に日本共産党を招待すると伝え、この大会は党の政策・理念を深化させるもので、(1)外交政策の発展、(2)青年の活動参加を促進する党活動の改革、(3)社会主義―が主要なテーマになることを紹介。社会主義の党である労働党として、日々の政策課題だけでなく、社会主義の未来像を描く必要があると強調しました。
この会談に先立って1日に行われた昼食会での懇談で、バレンテ氏は、先の総選挙の結果について、「友党である日本共産党の躍進と日本の政界での比重の高まりを祝福したい」と述べました。