2014年11月21日(金)
沖縄防衛局 辺野古の桟橋作業強行
“中止迫れ” 県に県民会議要請
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沖縄県は20日、同県名護市辺野古の米軍新基地建設に向けた海底ボーリング(掘削)調査に使用する工事用桟橋の土台として敷設される砕石の量が、面積6546平方メートル、容積2万300立方メートル、岸壁の長さは298・8メートル、幅17〜25メートルにも上ると明らかにしました。「基地の県内移設に反対する県民会議」が同日、県に要請した際に公表したものです。
これまで、沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏による公文書公開請求で開示された「シュワブ(2014年)仮設工事」設計図書や、岩礁破砕に関する協議書では、工事用桟橋の構造、位置、工法について、「公開すると工事に混乱をきたす」(防衛省沖縄防衛局)との口実で、全て黒塗りにされていました。
沖縄防衛局は19日、浮き桟橋などの再設置の海上作業を約2カ月ぶりに強行。22日にも工事用桟橋の工事に着手するとみられます。
工事用桟橋は砕石を海底に積み上げる事実上の埋め立て工事で、県知事選で新基地建設反対の翁長雄志氏が当選した直後の暴挙に、県民の激しい反発は避けられません。
要請で代表らは「膨大な砕石を辺野古の海に投入して、調査後に撤去されると思っているのか」「県知事選で県民の意思は示された」と訴え、工事の即時中止を防衛局に求めるよう詰め寄りました。