2014年11月19日(水)
警察、ヤミ金相談追い返す
参院内閣委 山下議員 対応改善迫る
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日本共産党の山下芳生議員は18日、参院内閣委員会でヤミ金の被害対策について「マニュアル通りの対応がされていない」として改善を求めました。
警察庁は、「ヤミ金融事犯相談対応マニュアル」を作り、▽まず話をよく聴く▽積極的かつ迅速な対応▽悪質な取立行為には電話警告―などの相談の心構えを決めています。しかし、ヤミ金被害者を支援する団体から、実際の対応がマニュアルに沿っていないと苦情が出ています。
山下氏は、10万円借りて30万円振り込んだ後もヤミ金業者から執拗に返済要求と嫌がらせを受けた福岡市の被害者が県警に相談した例を紹介しました。
同被害者は、県警に警告電話などの対応を求めましたが、担当者は「借金問題を個別に対応しない」「借りた金は返しなさい」などとして、相談者を追い返そうとしました。山下氏は、「マニュアルが生かされていないのでないか」とただしました。
山谷えり子国家公安委員長は、「事実関係の確認が必要でコメントできない」とした上で「一般的には相談者の心情に十分に配意して、『民事不介入』を理由に刑事上の被害が看過されることがないようにすべきだ」とのべました。
山下氏は、「事例は他にもたくさんある。調査して対応いただきたい」と求めました。