2014年11月18日(火)
陸上自衛隊配備問う
与那国 住民投票へ
沖縄 町議会が条例案可決
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沖縄県与那国町議会(糸数健一議長、定数6)は17日、臨時会を開き、「与那国島への『自衛隊基地建設』の民意を問う住民投票に関する条例」案を賛成3、反対2の賛成多数で可決しました。与那国島への陸上自衛隊の沿岸監視部隊の配備の賛否が、住民投票で問われることになります。
住民投票は中学生以上が対象となるほか、3カ月以上同町に住所を有する永住外国人も参加できます。条例の施行日から60日以内に町長が実施します。
条例案に賛成した崎元俊男町議(無所属)は「造成工事などが始まっており、住民の意思が直接確認されないまま、なし崩し的に進められてしまいそうな流れだったので、国に対して住民一人ひとりの意思を示すためにも可決されてほっとしている」と述べました。
同町への自衛隊配備の問題をめぐっては、2012年にも全有権者の半数近い署名が集まり住民投票が求められましたが、議会で否決されていました。
防衛省は15年度予算概算要求で宿舎整備費2億円を計上しており、同省幹部は17日、部隊配備の準備を予定通り進める考えを示しました。