2014年11月4日(火)
保育の質を守ろう
待機児解消へ動けば変わる 大集会に3000人
「保育所つくって」「保育料下げて」。3日、東京・銀座の街に保育士や保護者、子どもたちの元気な声が響きました。来年4月の子ども・子育て支援新制度の実施を前に、「子どもたちによい保育を! 11・3大集会」が日比谷野外音楽堂で開かれ、3000人がパレードしました。
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獅子舞や荒馬、虎舞など趣向をこらした仮装をし、イメージカラーの黄色い風船やスカーフを身につけた参加者がにぎやかにアピールしました。
主催は、自治労連や福祉保育労、新日本婦人の会、全国保育団体連絡会(全保連)などでつくる、「よりよい保育を!実行委員会」です。
全保連の実方伸子事務局長が基調報告に立ち、「私たちの運動で残した自治体の保育実施義務をよりどころに、保育・学童保育の保育水準が切り下げられることがなく、改善・拡充されるよう市町村に声を届け、国に対しては予算の大幅増額を求めよう」と呼びかけました。
大阪保育運動連絡会は各自治体への要請運動を報告。八尾市の保育士(55)は「『勝手にパブコメ』を実施し、705件の意見を市に届け、待機児童解消は地域型事業を使わず、認可保育所のみで行うことを子ども子育て会議で確認した」と話しました。
同連絡会の岩狭匡志副会長は、運動で認定こども園の基準改悪案を府が取り下げ、訂正したとのべ、「動けば変わります。保育水準を守れと行動を広げましょう」と訴えました。
4日は実行委員会が政府や国会議員に要請します。