2014年10月31日(金)
後援会献金で抜け穴
佐々木氏が小渕氏疑惑追及
衆院倫選特委
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日本共産党の佐々木憲昭議員は28日の衆院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会で、小渕優子前経産相の疑惑について質問しました。
佐々木氏は買収について政府の認識を質問しました。高市早苗総務相は「買収罪は選挙犯罪の中でも悪質。選挙人の自由な意思の表明により行われるべき選挙を、不法不正な利益の授受によって歪曲(わいきょく)するからだ」と答えました。
佐々木氏は「小渕優子後援会」の政治資金収支報告書の内容を追及。総務省は、同後援会の収入(2010年〜12年の合計額)について、党費・会費や個人献金はゼロ、政治資金パーティーからの収入で約4818万円、関連団体からの寄付で2500万円と答弁しました。
問題の小渕優子後援会観劇会については、収支の差額(支出に比べ収入が少ない)が約2642万円にも上っています。差額を補填(ほてん)しているものが、政治資金パーティー収入と小渕氏関連団体の寄付であることは収支報告書で明らかです。後援会は企業・団体献金をうけとることが禁止されていますが、企業・団体が後援会のパーティー券を購入したり政党支部を経由して献金すれば抜け穴になります。
このことを指摘した佐々木氏は、小渕優子後援会が「事実上、企業・団体献金を受けたのと同じことだ」「小渕氏は、企業・団体からの資金を原資に、選挙をゆがめる行為をしたことが疑われており、議員資格そのものが問われる」と強調しました。