2014年10月12日(日)
「女性活躍」政策 保育切り下げ・残業代ゼロも
政府は10日、「すべての女性が輝く社会づくり本部」の初会合を開き、就労や子育ての支援などを盛り込んだ「政策パッケージ」をまとめました。
「職場で活躍したい」などとして、子育て、働き方など6分野にわたる35項目をあげていますが、これまでの政策や取り組んでいる事業を再構成して並べたものが中心です。
子育てであげているのは、「待機児解消プラン」「子ども子育て新制度」など、実効性に乏しく、市場任せで保育水準切り下げの危険があるものです。
雇用では、「生涯ハケンで低賃金」を押し付ける労働者派遣法改悪法案を今国会に提出していながら、「直接雇用・正社員化に資する法制度の整備」などを掲げています。
「長時間労働の是正」として掲げているのも、「柔軟な働き方を実践しやすくするための見直し」として「残業代ゼロ」制度の導入などいっそうの長時間労働を強いる内容です。
女性登用では、啓発や企業への助成金、公共調達の優遇などにとどまっています。