2014年9月23日(火)
気候マーチ 2万5000人行進
パリ
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【パリ=島崎桂、浅田信幸】21日に行われたパリでの「気候マーチ」では、主催者発表で2万5000人(警察発表5000人)が市内を行進しました。50を超える非政府組織(NGO)や市民・環境団体が参加し、環境政党や左派政党も支持を表明しました。
ドラム隊や吹奏楽隊がリズムを刻む中、デモ参加者は「気候ではなく政治を変えよう」「気候変動は世界の緊急課題だ」と唱和。林立するプラカードには「各国首脳よ、行動せよ」「行動しないなんて選択はあり得ない」との文字が並びました。
化石燃料とともに原発の停止を願う声も目立ち「再生可能エネルギー100%の世界を」などの要求も示されました。
デモの終点となったパリ市庁舎前での集会では、フランスに先立って行われたオーストラリアやインド、ブラジル、英国、トルコでの気候マーチの模様を放映。映像が切り替わるたびに、世界的な行動への共感の歓声と拍手が湧き起こりました。
個人で参加したというユーグ・マルテルさん(56)は「地球の危機に関わりのない人なんていない。だけど市民の行動がなければ政治は変わらない。だから今日、ここに来たんだ」と話しました。
パリでは2015年12月に、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開かれます。同会議では、20年以降の各国の温室効果ガス削減目標など、京都議定書(1997年に採択)に代わる新たな国際的枠組みを決定する予定です。