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2014年8月22日(金)

ギャンブル依存症

世界で突出 536万人

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(写真)日本中に広がる巨大なパチンコ・パチスロ店(写真は東京都内)

 日本の依存症についての実態調査をしている厚生労働省研究班(代表=樋口進・国立病院機構久里浜アルコール症センター院長)が20日、「ギャンブル依存症」の疑いのある人は国内に536万人にのぼるとする推計を発表しました。

 調査は2013年7月、全国から無作為に抽出した成人のうち、同意を得られた4153人(回答率59%)に面接し、飲酒やギャンブル、インターネットへの依存の度合いを調べました。

 ギャンブル依存症と認められる人は、男性の8・7%、女性の1・8%。人口に換算すると男性438万人、女性98万人の計536万人(4・8%)となります。海外の同様の調査では、ほとんどが1%前後で、日本の数値は突出して高くなっていると警告。背景には、競馬、競輪などの公営賭博に加え、パチンコ・パチスロという世界にも例のない日常化した「賭博」があることをあげています。

 前回08年の調査では男性9・6%、女性1・6%でした。「高止まり」状況で、改善はみられません。

 アルコール依存症の人は109万人、インターネット依存症は421万人と推計。深刻な依存症被害のなかでも、ギャンブル依存症の規模の大きさが明らかになっています。

 安倍政権がねらっているカジノ賭博場の合法化は、ギャンブル依存症をさらに拡大するという懸念の声もあがっています。


 ギャンブル依存症 ギャンブルへの衝動を抑制できず、経済的、社会的、精神的問題が生じているにもかかわらず、やめることができない病気。世界保健機関(WHO)は精神疾患と定義しており、対策と治療・回復のための社会的基盤づくりが世界的な課題になっています。


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