2014年8月16日(土)
戦没者追悼式 遺族の声
また戦争になるのではと心配
「全国戦没者追悼式」に参列した遺族からは、「二度と戦争はしてはならない」との思いや再び戦争になるのではないかと心配の声が聞かれました。
埼玉県川越市から、今回初めて参列した73歳の女性。海軍に所属していた父は1944年5月、中国の海南島で戦死しました。当時、3歳だった女性には父の記憶はありません。母の再婚相手を本当の父だと思って育ちました。後に父の戦死を知らされ、驚いたといいます。
「ヒロシマを見ても、戦争だけは二度とあってはならない」という女性。安倍政権の動きについて「また戦争になるのではないかと心配です。恐ろしい」と語りました。
沖縄県遺族連合会の添乗員として参加し、自身も祖父を沖縄戦で亡くした男性(34)=旅行会社勤務=は、「安倍首相は、他の国の争いに巻き込まれるようなことをやっている」と危機感を語ります。
祖父の遺品や写真がないため、平和の礎(いしじ)を訪ねて、刻まれた名前に手を合わせ、平和を祈ってきました。「集団的自衛権で国や国益を守るというが、私たち一般人には戦争というリスクがやってくる。それが心配です」