2014年7月16日(水)
首相答弁おかしい
衆院委傍聴 学生が笠井議員と懇談
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集団的自衛権行使容認の「閣議決定」に抗議して首相官邸前に集まった都内の学生らが14日、「閣議決定」についての集中審議が行われた衆院予算委員会を傍聴しました。
傍聴は初めてという5人は一言一句を聞き漏らさないよう身を乗り出してメモを取ります。
日本共産党の笠井亮衆院議員が「自衛隊が戦闘現場に居合わせるのではないか」と質問すると、小野寺五典防衛相は「考えすぎだ」と答弁しました。東京都町田市に住む女子学生(19)は「自衛隊員が殺し殺される危険な事態を説明できない。政府が国民の命を握っていることに恐怖を覚えます」と話します。
横浜市に住む男子学生(21)は大学の友人や先輩など3人を誘い、傍聴しました。「自衛隊が米軍と敵地を爆撃する訓練をしている。集団的自衛権の行使を可能にすれば、こういう攻撃ができるようになる。笠井議員の質問で、その危険性がよくわかった。自分は殺されたくない。これからもデモに参加していきたい」と語ります。
東京都小平市に住む大学4年の女子学生(21)は「首相だけの判断で日本が左右されることが怖い。安倍首相は徴兵制は憲法違反だと答弁しましたが、自衛隊員が少なくなれば、また解釈を変える可能性もあるので不安です」。
東京都港区に住む女子学生(21)は「首相の説明を何度聞いても集団的自衛権行使の必要性を感じなかった。今日聞いたことを周りに知らせ、小さなことでも始めていくことが大事だと思いました」。
学生らは傍聴後、笠井議員と懇談し、感想を交流しました。笠井議員は「みなさんの『おかしい』『勝手に決めるな』との声や運動が政府の手をしばります。声をあげつづけましょう」と話しました。