2014年7月13日(日)
さいたま市 「集団的自衛権載せず」
公民館月報 作品めぐり方針
共産党市議が批判
さいたま市が「公民館だより」への作品掲載について「集団的自衛権など、賛否の分かれる問題を扱った作品は月報などに掲載できない」との方針を主要な公民館に伝えようとしていることが、12日までにわかりました。
同市では大宮区の三橋公民館が、「憲法9条守れ」と訴えるデモ行進を詠んだ俳句を「公民館だより」に掲載しなかったことが問題になっています。
市によると、16日に市内の拠点公民館長を集めて開かれる会議で「月報などに作品を掲載する場合は、公平で中立なものを掲載する」との方針を改めて確認するといいます。
掲載されなかった俳句は、同公民館の俳句サークルの会員が詠んだもの。この問題で、日本共産党市議団や新日本婦人の会、市民らが抗議していました。
日本共産党の加川義光市議は「公民館の運営方針を定めた社会教育法23条は、市民の活動を縛るものではなく、公民館自らを戒めるもの。市は俳句の作者に謝罪して次号の『公民館だより』に掲載し、市民の表現の自由を保障すべきです」と話しています。