2014年7月13日(日)
集団的自衛権行使容認
国の形を変えるもの
テレビ番組 小池氏が批判
日本共産党の小池晃副委員長は12日のTBS「あさチャン!サタデー」に出演し、集団的自衛権行使容認の閣議決定について自民党の佐藤正久参院議員と討論しました。
「閣議決定」について小池氏は「戦争しない国から戦争する国へ、国の根本を大きく転換するものだ。政府・与党は、『基本的な考え方は変わらない』とのゴマカシではなく、きちんとこれからの日本のあり方を論じるべきだ」と強調しました。
コメンテーターの吉永みち子氏(ノンフィクション作家)は「本当に国民の幸せにつながるのか、本当に日本の国の安全に資するのか、根本を押さえないまま与党協議だけで決まってしまった」と指摘。「これでいいのかという疑問は発しないといけない」と述べました。
番組は、「閣議決定を評価しない」が57%のTBS系列の世論調査を紹介。佐藤氏は「説明がまだまだ足りていない」と言い訳しつつ、「具体的な事例について問えば、違った数字が出てくる」と調査方法に疑問を呈しました。
小池氏は「個別事例が問題なのではなく、国のあり方が変わっていくという懸念を国民が感じている」と指摘。「国の形が変わらない」と繰り返す佐藤氏に対し、キャスターの佐古忠彦氏は「武力行使に道を開いたことには変わりはない」と語りました。
「限定的だ」「歯止めがある」として集団的自衛権行使容認を繰り返し正当化する佐藤氏。小池氏は「時の政権による判断はいくらでも拡大可能になる。かつての戦争でも『自衛のため』といって始めた。同じような歴史を繰り返すことになりかねない」と批判しました。
武器輸出を解禁する「防衛装備移転三原則」を閣議決定したことがテーマになり、小池氏は「日本が共同開発した武器がイスラエルにも輸出できるようになる。その武器でパレスチナの子どもたちの命が奪われる。そういう国にしてしまっていいのかが問われている」と強調しました。