2014年6月18日(水)
憲法破壊の暴挙 打ち破ろう
戦争反対、閣議決定やめよ
6・17大集会 5000人の熱気
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政府が集団的自衛権行使を容認する閣議決定案を示した17日、東京・日比谷野外音楽堂で「閣議決定で『戦争する国』にするな! 大集会」が開かれました。会場に入りきれない人も含め、5000人(主催者発表)が参加。幼い子どもを抱いた若い母親や、中学生の息子の将来を心配して駆けつけた父親の姿も。「戦争反対! 9条壊すな!」「閣議決定絶対やめろ!」と唱和しました。
主催は「解釈で憲法9条を壊すな! 実行委員会」。「許すな! 憲法改悪・市民連絡会」の高田健氏が主催者あいさつしました。
ゲストスピーチでは翻訳家の池田香代子氏が、「憲法は私たちのなかで生きている。集団的自衛権は、どうねじまげようと行使できない。大きな民主主義のうねりをつくって徹底的に抵抗していきましょう」と訴えました。
日本弁護士連合会の水地啓子副会長や、立憲デモクラシーの会呼びかけ人で上智大学教授の中野晃一氏らが連帯あいさつしました。
水地氏は、5月の定期大会で集団的自衛権に反対する決議を採択したと紹介。中野氏は「デモクラシーとは民衆の力だ。国家権力が暴走したとき、主権者が立ち上がって憲法を守らなければならない」と語りました。
元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄氏が発言。「国民をないがしろにして日本を戦争する国に変える大きなあやまちを許すわけにいかない」と語ると、「そうだ」の声が起こりました。
日本共産党から志位和夫委員長、山下芳生書記局長はじめ衆参両院議員15人が参加し、志位委員長があいさつ。社民党の吉田忠智党首らがあいさつしました。
大学生の男性(21)=東京都八王子市=は「解釈改憲なんかを許したら、憲法がないことと一緒になってしまう。絶対反対しないといけない」と語りました。
集会終了後、参加者は、国会と銀座にむけてデモ行進。衆参両院の議員面会所前で、日本共産党の国会議員らとエール交換しました。
志位委員長があいさつ
集会であいさつした日本共産党の志位和夫委員長は、集団的自衛権の行使は「アメリカの戦争のために日本の若者の血を流すことこそ、その正体だ」と指摘。国のあり方の大転換を「国民の批判に耳を傾けることもなく、国会でのまともな議論もなく、与党だけの密室協議を通じて一内閣の閣議決定で強行するなど、憲法破壊のクーデターとよぶべき暴挙であり、断じて許されない」と批判しました。
そのうえで、「日本列島の津々浦々から『解釈で憲法を壊すな』の声を広げに広げ、国民の世論と運動で、この憲法破壊の暴挙を必ず打ち破ろうではありませんか」とよびかけました。