「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年6月6日(金)

「北の靖国」に参拝 北海道の陸自高級幹部

「政教分離に反する」と批判

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「北の靖国」とよばれる北海道護国神社(旭川市)の「慰霊大祭」が5日開かれ、陸上自衛隊北部方面総監部、第2師団の高級幹部らが制服姿で集団参拝しました。市民からは憲法の「政教分離原則」に反すると、批判の声があがっています。同神社をめぐっては、たびたび自衛隊との関係が問題になってきました。


写真

(写真)「慰霊大祭」会場の北海道護国神社本殿にむかう陸自北部方面隊、第2師団の高級幹部ら=5日午前10時ごろ、旭川市

 参拝したのは田辺揮司良陸自北部方面総監(代理)、市野保己陸自第2師団長、児玉巌自衛隊旭川地方協力本部長(代理)と指揮下の部隊長ら十数人。北部方面総監部、第2師団、協力本部はいずれも「公務ではなく休暇扱いで、玉ぐし料は私費」としています。

 「慰霊大祭」は同護国神社の最大の恒例行事で北海道内各地の遺族会はじめ自衛隊隊友会関係者などが参列。自衛隊は来賓席でも最上席に案内されるなど“主賓”扱いです。

 「慰霊大祭」では「靖国の神」の斉唱、宮司が“明治天皇、昭和天皇のもとで国を守るために殉職した戦没者に「御霊」(みたま)を捧(ささ)げる”という内容の祝詞(のりと)をあげました。町村信孝北海道連合遺族会理事長・自民党衆院議員(代理)があいさつのなかで安倍首相の靖国参拝にふれ、「英霊に感謝をささげたことの意義は大きい」と賛美しました。

 来賓席には侵略戦争を「自存自衛の聖戦」として歴史を歪曲(わいきょく)する教育、教科書おしつけに取り組む「日本会議」関係者の席が目立ちました。

 旭川市のキリスト教牧師の松坂克世さん(43)は「制服姿の幹部が勢ぞろいで隊列を組んで入場、上席に座り参拝する姿は憲法の政教分離原則に反する。宮司の祝詞や遺族会代表のあいさつに戦争を肯定する気分が前面に出ていて、背筋が寒くなる」と話しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって