2014年5月9日(金)
高橋議員「保育予算改善を」
待機児童2万人 実際はもっと
ヤフー主催 各党国会議員が討論
インターネット関連サービス企業のヤフーが、政治家など各分野のパネリストと討論を行う「熟論 日本の課題」に日本共産党の高橋ちづ子衆院議員が出演し、待機児童問題について議論しました。
第4回のテーマは「待機児童問題と日本の保育のこれから」。自民党の丸川珠代、民主党の林久美子両参院議員が出演。司会は同社執行役員社長室長の別所直哉氏です。
厚生労働省の発表では、昨年4月1日時点の待機児童数は約2万人となっています。
高橋議員は「認可保育所に入りたいけれど、親元や認可外に預けていると待機児童(の数)に入らない。実際にはもっと多い」と指摘し、実態を把握することが大事とのべました。
別所氏は「『保育に欠ける』状態なのに、待機児童に入っていないというのは私としても合点がいかない」とコメントしました。
高橋議員は、非正規職員の割合が私立保育所の40・2%よりも公立の方が54・2%と、高いことにふれ「保育は子どもの安全や人格を形成する尊い仕事。不安定な働き方はよくない」と指摘しました。
丸川議員は、公立保育所の増設や経営が厳しい背景に「政府の負担割合がゼロ」があるとのべました。高橋議員は、施設整備費を一般財源化したこと、施設整備に使える安心こども基金が公立保育所には使えない問題を指摘。改善を急ぐべきだと話しました。
「どこから財源を確保するか」で高橋議員は、「拡充のために消費税増税するというのは反対。予算を全体で組み替えて考えることが必要」と話しました。
「熟論」はhttp://docs.yahoo.co.jp/info/jukuron/04/で視聴できます。