2014年5月8日(木)
靖国神社参拝に反対
訪中団に参加の穀田氏強調
【北京=小林拓也】4〜6日の日程で中国を訪問した超党派の国会議員による日中友好議員連盟(会長、高村正彦・自民党副総裁)の代表団は、5日、張徳江・全国人民代表大会(全人代)常務委員長と会談しましたが、席上、張氏は、2012年9月の尖閣諸島(中国名・釣魚島)の「国有化」や安倍首相の靖国参拝などを挙げ、現在の日中関係悪化について「現在の困難な状況をもたらした主要な責任は日本側にある」と強く批判しました。
高村氏が、全人代と日本の国会の間での議員交流を再開させたいと要望したのにたいし、張氏は「議会交流の再開が望ましい」と述べました。
党最高指導部である政治局常務委員が日本の国会議員との正式の会談に応じたのは、昨年12月の安倍首相による靖国神社参拝以降初めてです。
訪中団は、このほか唐家璇・中日友好協会会長や中国人民対外友好協会の李小林会長とも会談。唐会長は「安倍内閣がこれまでの日本の安全保障政策を大きく変えようとしている」との懸念を伝えました。
日本共産党から代表団に参加した穀田恵二国対委員長は、一連の会談で、尖閣諸島に対する日本の領有の正当性を主張。靖国神社について、日本の侵略戦争を「アジア諸国の解放」のための「自存自衛」の戦争だと美化する特殊な神社であると批判し、「日本共産党は参拝に反対している」と強調しました。