2014年4月20日(日)
戦争に道開く集団的自衛権容認
TBS番組で笠井議員批判
日本共産党の笠井亮衆院議員は19日のTBS番組「あさチャン! サタデー」に出演し、憲法の解釈変更による集団的自衛権の行使容認について、自民、公明、民主の各党と討論しました。
笠井氏は、集団的自衛権の行使を容認すれば、日本が攻撃されていないのに、自衛隊が海外で武力行使できることになり、「海外での戦争への(憲法9条による)歯止めをなくしてしまう」と指摘。米軍と一緒に戦闘行動できるようになり、さらに、国連決議があるからといって、イラク型の戦争でも武力行使する道を開くことになると指摘しました。
また、笠井氏は「(近隣諸国と)新たな軍事的緊張をもたらすことになる。絶対に避けなければならない」と述べ、近隣諸国との外交努力こそ必要だと主張しました。
自民党の佐藤正久参院議員が、集団的自衛権を行使する際、日本が助ける相手、「密接な国」とは米国だけでないとの認識を示したことに、民主党の大塚耕平参院議員が、「密接な国」の定義が曖昧なまま集団的自衛権の行使を容認すれば「共産党の笠井さんがご懸念になっているような可能性が高まる」と述べました。
集団的自衛権が抑止力になるという自民党の佐藤議員の発言に対し、笠井氏は「抑止力というのはいざというときに(武力を)使えるようにするということだ」と批判。「国民が多く反対しているこれ(集団的自衛権の行使)を、私が決めるといってやるようなやり方は二重三重に許されない」と強調しました。
司会者から態度を問われた、公明党の斉藤鉄夫衆院議員は「平和の旗は降ろしません」としつつも、集団的自衛権の行使についての賛否を明らかにせず、議論の手順の問題に終始しました。