2014年4月9日(水)
集団的自衛権の「限定容認」論
歯止めにならない
柳沢元内閣官房副長官補
第1次安倍内閣時に官邸で外交・安保政策のまとめ役を担当していた柳沢協二元内閣官房副長官補は8日、安倍政権が検討している集団的自衛権の「限定容認」論について、「歯止めにならない」と批判しました。同日の参院外交防衛委員会の参考人質疑で、日本共産党の井上哲士議員の質問に答えました。
柳沢氏は、「従来は憲法解釈によって憲法に内在する歯止めとして認識されてきた。それを取り払い、一政権の決定ということでは歯止めにならない」と指摘。「(集団的自衛権行使を)政府のフリーハンドに任せないというのが立憲主義の本来の意味だ」とも強調しました。