2014年3月31日(月)
「弟の支援が亡き母への孝行」
袴田さん再審決定報告集会 秀子さん語る
静岡
|
静岡市葵区で30日、静岡地方裁判所が再審開始を決定した「袴田事件」の報告集会が行われました。支援者ら180人が参加し、再審開始決定と袴田巌さんの釈放を喜び合いました。主催は、「袴田巌さんは無実だ!即時再審開始を勝ち取る全国実行委員会」です。
巌さんの姉の秀子さん(81)から「本当にありがとうございました。弟を支援して亡くなった母親への親孝行のつもりで頑張ってきた。入院中の弟の体がよくなったら、みなさんぜひ会ってほしい」とにこやかに話しました。
支援者から、釈放された巌さんは「世界中で一番すごい、一番正しいことを認めさせた」「自由を勝ち取り安心した」と話していたことと、また拘置所に引き戻されるのではないかとおびえていたことが紹介されました。
足利事件で再審無罪を勝ち取った菅家利和さん(67)は「巌さんに元気になってもらい、会いたい。検察の犯人を前提とした過酷な取り締まりは絶対に許されない。取り調べの一部始終を録音・録画する『可視化』を実現させるべきです」と力説しました。島田事件の赤堀政夫さん、氷見事件の柳原浩さんも発言しました。
日本ボクシング協会袴田巌支援委員会から、世界ボクシング協議会(WBC)から名誉チャンピオンベルトが巌さんに贈呈されることが決まったと報告されました。アムネスティ・インターナショナル日本、日本国民救援会、巌さんを支援・救援する会が、即時抗告をさせない運動に全力を挙げる決意を語りました。
事務局から、巌さんは無収入な上、入院費もかかると、募金への協力が呼びかけられました。