2014年3月16日(日)
共産党議員の国会質問
過重負担を告発 修習生の給費制復活を
仁比氏が要求
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日本共産党の仁比聡平議員は13日の参院法務委員会で、2011年から始まった司法修習生への貸与制について質問しました。仁比氏は、同制度が1年間でおよそ300万円の負債を修習生に負わせ、過重な負担となっている実態を告発。貸与制の見直し、給費制の復活をもとめました。
修習生の貸与制は、基本月額23万円を貸し付け、5年据置き後に返済が始まるもの。1回でも支払いを怠れば延滞利息付きで一括返済しなければなりません。
若手弁護士の中には事務所に就職できず、携帯電話で仕事を待ついわゆる「携帯弁」と呼ばれる人まで生まれています。国税庁の12年統計では所得70万円以下の弁護士が20%に増加しています。
仁比氏は「貸与制世代にとっては就職難と収入減、借金の三重苦がきわめて深刻だ」と指摘。その上で、日弁連と連携し、司法修習生の借入金や法曹資格取得後の就職状況についての実態把握を行うよう求めました。
谷垣禎一法相は、「実情がどうかよく見ていかなければならない」と答えました。