2014年3月6日(木)
暴言・強弁なぜ報じない?
ウクライナ対応と「村山談話」
「赤旗にしか載ってませんが大変問題な発言」
インターネット上でツイッターユーザーがこう指摘するのは、自民党の石破茂幹事長の記者会見(3日)での発言。ウクライナへのロシアの武力介入を「自国民保護」と事実上擁護し、「邦人保護」を口実とする自衛隊派遣まで「武力行使とか武力介入というお話にはならない」と正当化しました。
この重大発言は翌4日付の全国主要紙には見当たりませんでした。
安倍晋三首相は参院予算委員会(3日)で「村山談話」について、日本の過去の植民地支配や侵略の事実を認めた部分を50字も削って読み上げ、これを「安倍政権の立場」だと強弁しました。
ところが一部主要紙は「村山談話は踏襲」と美化して報じたのです。
「海外で戦争できる国」へと変える憲法解釈の変更など政権側の暴走・暴言が相次ぐ背景には、問題の危険を国民に伝えない一部マスメディアの姿勢があります。各紙社長をはじめマスメディア幹部と安倍首相との会食が繰り返されていますが、「アベノメディア」では報道の役割は果たせません。
(信)