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2014年2月27日(木)

「NHK会長辞任を」高まる

経営委員長が再注意

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 NHKの籾井(もみい)勝人会長が強権的に理事10人の辞表を預かったことが明らかになった以降も、会長の地位をめぐる緊迫した事態が続き、「辞任を」の声が日増しに高まっています。


 NHK経営委員会の浜田健一郎委員長(ANA総合研究所会長)は25日、国会へ出席したあとに委員会会合を開き、籾井会長の12日の経営委員会での発言について「自身の立場に対する理解が不十分であると言わざるを得ない」と注意しました。籾井会長就任時の暴言への注意とあわせ、1カ月の間に2度という異例さです。

 籾井会長は「従軍慰安婦はどこの国にもあった」など自身の就任会見の発言に関し、12日に「大変な失言をしたのでしょうか」などと誤りを自覚しない居直り発言をしていました。この委員会では、美馬のゆり委員(公立はこだて未来大教授)と籾井会長との間で何度かのやりとりがあり、籾井氏の先の発言が飛び出しました。

 25日の会合の議論の詳細は明らかになっていません。ただ上村達男委員長代行は会合後、記者団に対し、籾井会長の進退に関連した意見について「全くなかったわけではない」と述べ、委員からも辞任を求める声が出ていることをうかがわせました。

 また10人の理事は、25日の国会で籾井会長が「理事の辞表についてはコメントしない」と答弁した直後に、いずれも「日付が入っていない辞表を会長に出した」と、会長の意向に反した答弁をしました。

 会長・副会長と理事らは同日、国会出席の前に対応を協議。会長が「自分の意向に従ってほしい」と述べたものの、多くの理事が「本当のことを言う」と要請を事実上拒否し、その後の国会答弁となりました。

 籾井会長については、日本共産党がすでに国会で籾井会長に辞任を要求、経営委員会にも会長罷免を求めました。NHKの元経営委員、元職員も含め、国民各層から「籾井会長辞任を」の声がわき起こっています。


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