2014年2月23日(日)
スパイ冤罪 繰り返さぬ 宮沢・レーン事件
北大生の命日に集い
秘密法廃止を
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戦前の「スパイ冤罪(えんざい)事件」で投獄された北海道大学生・宮沢弘幸さんを追悼、顕彰し、秘密保護法廃止を求めるつどいが、66回目の命日となる22日、東京都内でありました。140人が参加。
事件の「真相を広める会」(山野井孝有、山本玉樹代表)が主催。会場の新宿区・常圓寺は宮沢家の菩提(ぼだい)寺で、妹の秋間美江子さん(87)も米国から駆けつけました。
宮沢さんは日米開戦の1941年12月8日、軍機保護法違反で検挙され、懲役15年に。同大の米国人教師レーン夫妻への旅行談がスパイ行為とされました。
墓参を終えた秋間さんは、スパイの汚名を着せられた家族の苦しみにふれ、「(私たちのような)人間をつくってはいけません。そんな時代にしてはいけません」と訴えました。
岸井成格(しげただ)・毎日新聞特別編集委員、戸塚章介・新聞OB九条の会事務局長が秘密保護法について講演。岸井氏は、40年余の政治記者経験の中で、こんなひどい法律はない、と指摘し、「秘密」を無制限に拡大する問題点にふれ、「廃止以外にない」とのべました。