2014年2月22日(土)
暴言問題
NHK籾井会長は辞任を
衆院総務委 塩川議員が追及
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日本共産党の塩川鉄也衆院議員は21日、籾井(もみい)勝人NHK会長を招いた総務委員会で、NHKの政府からの独立についての認識をただし、この問題を理解しない籾井氏に対して辞職を求めました。
籾井氏は、日本軍「慰安婦」問題や秘密保護法など、戦争責任の認識や政権との距離が批判された自らの発言について、その後「真意が伝わっていないので取り消した」と答弁。塩川氏が「個人的見解そのものを変えたのか」とただすと「ここで言うことは控えたい」と答え、本音は変わっていないことを浮き彫りにしました。
塩川氏は、放送法の目的は「健全な民主主義の発達に資すること」だと指摘。根本には国策を放送し戦争に加担した戦前のNHKの反省があるとし、「戦後政治の原点は、侵略戦争への反省を踏まえた日本国憲法だ」「民主主義の発展に貢献するNHKが政府からの独立を求められるのは当然だ」と主張しました。
それに対し籾井氏は「戦前の反省に立ったかどうかは分からないが、今の形になった」などと述べました。
塩川氏は「安倍政権に迎合するような一連の発言は『政府からの独立』という立場と相いれない」と重ねて追及。籾井氏は「そういうことはない。政府からは何の指示も受けていない」と答弁しました。
塩川氏は「(国際放送について)政府が右というものを左というわけにはいかない」という籾井氏の認識について改めてただしましたが、「この場でコメントは控えたい」と繰り返すだけでした。塩川氏は「政府からの独立、公権力からの自立について無理解な籾井氏に、NHK会長の資格はない」と強調しました。